【経験則】地震予知・予測につながる「体感」の種類とは!?

近年、地震予知・予測に関連して「体感」という言葉がわりと多く使われるようになりました。
まあ、正直人によって「体感」という言葉の意味といいますか、使い方もマチマチな感じですので、単純にひとまとめにして語ることはできませんが。
ここでは「地震予知・予測」と「体感」に関するお話してみたいと思います。
目次
地震予知・予測につながる「体感」の種類とは!?
世の中、様々方法で地震予知・地震予測が行われています。そんな方法のひとつとして、「地震前兆の体感」が存在しています。
*「体感感覚」
という言葉を使って、地震前兆を感知することを表現したのは、たぶん、私が起源(20年以上前の昔に私が造語として使用したのが最初だと)ではないかと思っています。
そんな「地震前兆の体感」に関して、世の中にいろいろな情報が飛び交っていますが、私が20年以上の実体験&検証を積み重ねる中で、明確に
*地震予知・予測につながる(可能性のある)「体感」
と
*地震予知・予測にはつながらない(可能性がない)「体感」
があることがわかっています。
もちろん、まだまだ未知なる要素もたくさんあることは認識していますよ。
「予知につながる体感」「予知につながらない症状」と思っているもの以外の要素は、すべて「未知なる要素」として理解しています。
地震予知・予測に繋がらない「症状」

世の中にて、わりと「地震前兆の感知要素(体感)」として取り上げられることが多い要素ながら
・地震前兆の感知ではない
と結論付けることができた要素がいくつかあります。それが・・。
*頭痛
*関節痛
です。
この2つの症状は少なくとも、地震前兆を感知したものではなく、地震予知・予測には繋がりません。
後程、「地震活動の予兆となる要素」の中で「電磁波」を取り上げています。
たぶん、「電磁波の影響で頭痛を感じることはあるのでは?」と思う方も少なくないかもしれませんね。
はい。確かに、電磁波過敏症(傾向)の私も電磁波によって、頭痛を生じることがあります。
ただ、それは
・高圧電線の周辺
・変電所周辺
・強い電磁波を発生させている住宅設備・家電
など、人為的な要素に関連した「電磁波」なんですよね。
自然界には、「地震前兆」だけでなく、「太陽活動」「地球の活動」など多くの電磁波発生源が存在していますが、そのような自然界の電磁波にて、頭痛が生じたことは一度もないのです。
「電磁波」といっても、そこには様々な要素が含まれる中、総称として「電磁波」という言葉が使われている状況。
人為的に創出されたものと自然界にて存在する電磁波では、根本的な特性が異なっているものと理解しています。
ですから
*頭痛
に関しては、「地震前兆の体感」とはならないのは、もちろんのこと、「自然界由来の電磁波」の影響でもないと結論付けています。
地震予知・予測に繋がる「体感」

それでは、地震前兆の影響を受けている可能性のある「体感」とは何か?
これは、私が20数年間、研究を続けている大きな課題の一つであるとともに、まだ、いまも大切な課題として、日々検証している要素です。
そんな長きにわたる「実体験&検証」によって、「地震前兆の影響」として表れる「体感」と判断できるのが下記3つの要素(体感)です。
*耳鳴り体感(脳で感じる音感覚)
*僧帽筋の痙攣として感じられる電磁波体感(筋肉で感じる感覚)
*意味不明の突発的な睡魔
もちろん、上記要素は「地震前兆以外」にも生じる可能性はありますので、実際に地震予知・予測に活かすためには
*地震前兆とそれ以外をどのようにして区別するか
が必須のスキルとなります。
当ブログにて、「耳鳴り系体感」「電磁波系体感」という言葉は、わりと頻繁に使用していますので、地震前兆判断のベースとなっていることは、知っていただいているかもしれませんね。
しかし
*意味不明な突発的睡魔
に関しては、いままでおそらくブログ上で、取り上げたことはほとんどないかと思います。
ただ、もちろん、日々の地震予測の判断要素としては、大いに活用しています。
ただ、何故「突発的な強い睡魔」に関して、表記しないかというと・・。
*やばいから
なんです。(笑)
と・・いいますか、最も高い確率で「地震前兆の影響を受けている体感」なんですね。
この体感が生じたときは
*現在地の超近距離圏内での地震前兆
もしくは
*規模の大きめな地震前兆
を感知したこととなります。
もちろん、しっかりと地震前兆以外の可能性が排除できた場合の話ですよ。
単に睡眠不足で日中に睡魔がきた・・なんて、状況は除外ですからね。
私は、この「睡眠」に関連した判断を誤らないようにと「就寝時間と起床時間」を常に一定とするようにと努力しております。
ただ・・いまだに判断が難しいのが
「超近距離圏内での地震(中規模以下)」なのか「大規模地震」なのかの見極め
です。
極端に言うと、「現在地のほぼ直下の小規模地震」or「体感感知エリア内での大規模地震」のどちらの可能性もあるわけで・・・この判断を間違うと結果が大違いとなってしまいます。
ですから、不特定多数を対象としているブログ上では、このことを言及できないんですね。(メルマガ上のみでの情報発信としています。)
ちなみに、直近でこの「突然の睡魔」が大規模地震に繋がったのが
*2011年3月の東北太平洋沖地震(M9)
です。
前震となった 「2011年3月10日 三陸沖 M6.8」が発生した後に、異様な睡魔の体感を感知。翌日11日朝に後続する大規模地震の可能性を予測。
11日午後に対応地震として「M9」が発生する形となりました。
それより以前にも、大規模地震の体感として、「異様な睡魔」の経験がありますので、現在でも、もっとも注意しているのが「この異様な睡眠体感」なのです。
地震活動の予兆をもたらす「3つの要素」

地震前兆の体感を補足する上で、地震活動の予兆をもたらす可能性がある3つの要素に触れておきたいと思います。それが
1)電磁波
2)地震エネルギー変動
3)地殻の大きな変位
です。
1)電磁波
先ほどからお話に出ていますが・・。
地震前兆が生じたときに、発生する可能性が高い要素と考えているのが「電磁波」です。
”地震”とは、地殻が断裂・崩壊する現象です。
地殻を構成する要素のひとつ「岩盤」などが断裂するときに、電磁波が放出されることは、論理的に認識されている事象です。
もちろん、地震前兆時にかならず電磁波が発せられるというわけではありませんので、誤解のないように。
あくまでも、地震前兆として電磁波が発生られるケースが多々あるということです。
2)地震エネルギー変動
「地震エネルギー」とは、地殻に圧力が加わることで蓄積される力であり、「土エネルギー」として感じられる要素です。
この地震エネルギーに変動が生じたときには、地震活動の予兆の可能性があります。
ただ、地震エネルギー変動が生じたとしても、かならず地震に繋がるわけではなく、その後に「地震前兆が生じるかどうか」が分岐点となります。
3)地殻の大きな変位
プレート活動に伴って、地殻は常に移動しています。
この「地殻の変化が大きくなった」ときには、いわゆる「地殻の歪」が大きくなった可能性があることを示す要素となります。
ただ、こちらも、「地殻の変位」=「地殻の歪」ではありませんので、注意が必要なんですね。
地殻の変位があっても、「歪」は生じていないケースが多々あるからです。
まとめ
・地震前兆の体感
・地震活動の予兆現象
ともに、一番大切なのは「地震活動以外の可能性をいかにして見極めるか」ということです。
世の中にあふれている地震予知・予測情報の多くに、不足しているのが
*地震活動以外の可能性の見極め・判断
だと感じています。
ここがおろそかになっていると「地震予知・予測」とはならないんですね。