※「専門家の知恵」の活用※無料の情報を漁るだけではダメ!?
近年インターネット・スマホの普及で無料で入手できる情報が膨大となった反面、様々な場面で結局、情報を上手く活用出来ていない人が増えているように感じています。
といいますか・・。「情報を上手く活用出来ている人」と「情報を上手く活用できていない人」の格差が広がっているのかもしれませんね。
目次
「専門家の知恵」を上手に活用すること。
私は建築士として活動していることもあって、特に「住宅購入」「家の修繕・リフォーム」「自然災害」などに関連して、「もっと、専門家の知恵を上手く活用していれば良かったのに・・」と思うことが多々あります。
- 何で、そこの建売住宅を購入してしまうんだろう?(災害が生じやすいのに)
- 何で、こんな立地環境のマンションを購入するの?
- 関東平野の地盤が良い地域で、「地震など」のことを気にしているのなら、何故「三階建て木造住宅」を購入しようとするの?
など、あげれば切りがない程、専門家視点から考えると「やめておけばいいのに」と感じることが本当に沢山あります。
住宅購入後「約3年~5年目」を迎えるころに、「フローリングの浮き・剥がれが出て来た」「漏水が見つかった」「壁下地が膨らんで来た」などの不具合が表れてきたこで、”どうしよう・・”といった住宅相談が年々増加している実態を見る度に
- この方たちは、何故住宅内覧会時に専門家チェックを活用しなかったのだろうか?
- 内覧会時に「専門家の知恵」を活用しようとは思わなかったのか?
といったことを思い浮かべてしまうんですよね。
こちらの記事(※豪雨の影響※内覧会同行チェックの重点注意ポイント!来年3月末まで。)にあるように、今年は、豪雨・台風被害が繰り返し発生。被害を受ける期間が長くなりました。
まあ、2019年3月末くらいまでに竣工・内覧会予定の住宅(特に建売住宅)は豪雨などのダメージ(不具合)を有している可能性がありますので、要注意かと。
「住宅関連」に関わらず、世の中すべての要素・出来事に関して、「もっと、専門家の知恵を・・」と感じることは、きっと身近に沢山存在しているものです。
ただ、反面、「上手く専門家の知恵を活用しているなぁ」と感じることも多々あるもの。やはり、「情報を上手く活用出来ている人」と「情報を上手く活用できていない人」の格差は年々広がっているのかもしれません。
情報を上手く活用できていない人の共通点。「情報」は「無料」と考えている!?
私が「情報を上手く活用できていない人」の共通点要素と感じているのが・・。
- 「情報」は「無料」で入手すればよい。「情報」に対して、対価を支払うのは嫌。
と考えている方が多いような気がするんですよね。
確かに、インターネットの普及と共に、様々な情報が誰でも、手軽に入手することが出来るようになりました。
ただ、問題なのは、そこに存在している情報は、「正しい情報」だけでなく、「間違った情報」「意図的な嘘情報」が同じくらい存在しているということです。
「無料情報」は「正しい情報」「間違った情報」「意図的な嘘情報」が混在しているわけで、まずは、結局、それらの取り捨て判断が必要になるわけです。
でも・・そもそも、「自分が知らないこと」「課題・悩みに感じていること」を知りたいと思って、情報を探しているわけですよね。
*情報の取り捨て判断は、容易ではない
わけです。
インターネット上に溢れている「無料情報」では、「○○とは何か?」といったことを知るのには適しています。
例えば「ジェネリック薬品とは何?」を知りたい時には、検索すると簡単に、「ジェネリック薬品とは」を知ることが出来ます。
そこには、「判断」がほとんど必要ないからなんですね。
しかし、「頭痛効果的なジェネリック薬品」を探したいとなったときは、少々複雑な問題が発生することに。
様々な「ジェネリックの頭痛薬」があることは、すぐに検索すればわかるかと思いますが、じゃあ、どれが今の自分の症状に最適なのか?というと、なかなかネット上の無料情報からだけでは、選ぶことが困難なわけですよ。
それは、そこに「判断」が必要となるからです。
多彩な視点から「判断」が行えるのが「専門家」なのです。
「頭痛」といっても、その症状・原因には、様々なものがありますよね。「症状」「原因」に適した薬を見出す(判断)必要があるわけです。
しかも、それだけではなく、その方の現在の体調であったり、「生活習慣」「他に服用している薬の有無(飲み合わせ)」などの視点からも判断する必要があるのです。
「情報を上手く活用できない人」というのは、自分で無料情報のみを沢山検索して、なんとか「市販薬」を購入しようとするのですが、結局あまり良き結果が得られなかったということに。(なりがち)
「情報を上手く活用している方」は、「ジェネリックの頭痛薬には何があるのか」は、無料情報にて調べた上で、「頭痛の原因」は「医者(専門家)」に有料にて相談。
「どのジェルリック頭痛薬が良いのか」「薬の飲み合わせの問題有無」などは、「薬剤師(専門家・薬購入という形で有料)」に相談するのです。
その結果、頭痛に効果があるだけでなく、薬の飲み合わせの悪さなどによる悪影響なども無くて済むことに。
大きな違いだと思いませんか?
「情報を上手く活用できていない人」ほど、情報を沢山収集する傾向に。
不思議なことではありますが、「情報を上手く活用できていない人」ほど、自分自身では、「情報を沢山利用している」と思っているケースが多いんですよね。
もちろん、真逆で、「まったく情報収集をしない」という人もいます。
先ほど「ジェネリック薬品」を例にしてお話しましたが、一生懸命無料情報をかき集めて、市販品を購入しようと努力した方自身は、きっと「すごく情報を活用している」と感じているはずなんですよね。
でも、残念なことに、実体は上手く情報を活用することは出来ていないわけです。
インタネット上の「無料情報」において、「辞書」のような形で検索するのには、適しているのですが、「判断」を必要とするものには、不向きなのだと私は思っています。
「判断」を要することは、「専門家(有料情報)」を通じて、知恵をいただく形で得た情報が効果的なのではと考えています。