地震活動は抑制傾向にて推移【2020年1月20日】本日の地震活動傾向
先週末は東京都心部にて、積もることはありませんでしたが、雪が舞いました。
今年は「金陰・火陰年」。常に自然環境の背景に「マグマ」が存在しているような状況ですので、なかなか気温が下がりにくく、積雪とはなりにくい傾向があります。
まあ、「金陰・火陰年」らしい冬となっているということですね。
目次
本日2020年1月20日の地震活動傾向!
本日2020年1月20日は庚子年の「先勝」。そして本日は「大寒」です。そんな本日の地震活動傾向を見ていきたいと思います。
先週末(18日~19日)の地震活動状況
先週末は関東周辺に雪をもたらした低気圧・前線の影響にて地震活動は抑制傾向にて推移することとなりました。
地震活動に大きな変化・変動は無く、特に目立った動き・気になる動きなどもありませんでした。
中規模地震としては、天気が下り坂となる前に発生した下記のみ。
*1月18日02時53分 宮城県沖 M4.0 震度2
もちろん、まったく気にする必要はない動きにて、今後への影響などもありません。
本日(2020年1月20日)の地震活動傾向
本日は再び「東北・北海道周辺」にて新たな低気圧・前線の影響下となる見込みです。
ただ、「西日本~関東周辺」では晴れのお天気に。天候悪化は限定的な範囲となりそうです。
地震活動に関しては、再び低気圧環境下となりますので、本日も抑制傾向が継続するものと推測しています。
多少「東北周辺」では低気圧に伴う”気圧変動”の影響にて、地震活動が誘発される流れとなるかもしれませんが、基本的に微小・小規模な動きが対象に。
本日も地震活動に大きな変化・変動はないものと考えています。
まあ、観察しておきたいポイントはいくつかありますが、基本的に本日はあまり地震のことは気にすることなく過ごしていただればと。
*「関東周辺」にて抑制されていた地震活動が気象環境変化に伴い、再び表面化へと転じてくるかどうか
を主に観察しておきたいと思います。
地震前兆の有無
先週末から今朝にかけて、地震前兆と思える要素は感じられていません。体感的にも特別取り上げるべき要素はありませんでした。
「兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)」の教訓
先週末(17日金曜日)は兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)から「25年」の区切りを迎えたことから、様々なメディアで大地震の回顧が行われていました。
「兵庫県南部地震」は「地震学」「建築学」など様々な観点から、その後に大きな教訓を残した地震活動となっています。
建築学的には、この地震をきっかけに「建物耐震性の基準」が大幅に変更(改変)。建物の耐震性が日本の現状に即した内容へと見直されることとなりました。
そんな兵庫県南部地震に関する個人的な教訓として、心に刻んでいることが「3つ」あります。それが・・。
1)「家具固定」など生活環境(住環境)を整えることが最重要
2)大地震発生後の「火災」に要注意
3)「マンション」という住宅形態に存在する大きな課題(修繕の難しさ)
です。
実は上記すべてが現在でも大きな課題として残っているもの。
特に「3」に関しては、マンション購入者の大半がなんとなく知ってはいるものの目をつぶって見過ごしている要素なんですよね。
「マンションの躯体」は居住者全員の共有財産。それゆえに、地震にて大きな損壊・損傷を受けたときには、居住者「4/5以上」の承認が得られなければ、マンションを修繕することすらできないのです。
大きな損壊を受け、そのままでは居住継続できなくなったときなど、「マンションを解体する」「土地を売却する」といった場合は、原則居住者全員の同意が必要なことをご存知ですか?
大規模災害認定を受けた場合、「居住者全員の同意」は必要なくなるケースもありますが、それでも大半の同意が必要となります。
「マンション」は投資対象となっているケースも。
近年、都市部のマンションなどでは、物件によっては純然たる「居住者」の割合が少なくなっており、投資対象の住戸の割合が増加しています。
海外の投資家が購入した物件なども多く、「持ち主の特定」「所有者との折衝」が必定に困難な状況も潜在的に存在しているのです。
大規模地震災害が発生した場合は、マンション居住者が他エリアへ避難・移住してしまうことも。
*現代のマンションでは、大規模自然災害後の居住者間での折衝は非常に困難
なのです。
「居住者全員の同意」はもちろんのこと「居住者4/5以上の同意」を得ることも、本当に困難なのです。
建築士として阪神対大震災の教訓(被害発生後)をひとつあげるのであれば
— ポッポ体感地震予測日記|地震研究25年の建築士 (@poppojishin) January 17, 2020
マンション購入者の皆さんへ
大規模地震にて、マンションの大規模損壊が生じたときに、どうするか?ちゃんと話し合って決めていますか?
事前に決めておかないと、マンション修繕は無理かもしれませんよ#阪神大震災の教訓
特に近年増加している「タワーマンション」「大規模マンション」の場合、居住者数が多くなりますので、さらに同意を得ることが難しいものに。
建築士を目指し始めた学生の頃から、思っていることなのですが
「マンション」という住宅形態は、原則「賃貸」に適したものであって、「購入」には適していないもの
だということ。
マンションは「躯体」「土地」「外構」共に、共有なんですよ。”共有”というのは、結局「自分(個人)のものではない」ということ。
マンションを購入するメリットって何があるのでしょうか?