本日2018年6月19日の地震活動傾向!「大阪北部地震」検証報告。
昨日の「大阪北部での地震活動」の被害状況などが明らかとなってきました。
まずは、「大阪北部での地震活動」に関する現時点までの検証報告をしておきたいと思います。
目次
本日2018年6月19日の地震活動傾向!
「大阪北部 M6.1」の検証報告!
昨日、下記のような地震発生(速報値)がありました。
その後、気象庁にて詳細な地震規模解析が行われた結果、地震規模が「M5.9」から「M6.1」へと情報修正されています。
最終的には上記のような地震活動が発生したこととなりました。
ここで、きちんと認識しておいていただきたいのは、昨日の地震は、あくまでも「中規模地震」であるということです。
様々な情報が氾濫する現代において、なんとなく「大規模地震が発生したようなイメージ」で捉えてしまわないようにすることも大切なポイントとなるもの。
自然現象(地震活動)に関して、少なくとも「基本情報(地震活動の基本情報)」だけは正確に把握しておくように心がけていただければと思います。
一部報道などで、「熊本地震」や「兵庫県南部地震」などと類似・比較された情報が流されたりもしていますが、「地震の仕組み」としては類似性があるものの、「地震の影響力」という意味では、まったく類似性はありません。
「熊本地震」も「兵庫県南部地震」も「M7を超える大規模地震」ですからね。
「大阪北部 M6.1(中規模地震)」とは、直接的な影響力(地震エネルギー)に大きな相違がありますので、今後の動向に関しても、「大阪北部 M6.1」ならではの独自性を重視した見極めがポイントとなるものと考えています。
実際、「大阪北部 M6.1」の被害状況として、「建物の倒壊被害」は現時点で確認されていません。「塀・壁の倒壊」「工作物(古い煙突など)の倒壊」「建物の損傷」などは生じています。
「中規模地震」であることを示す要素となります。
その上で、「死者4名」もの被害が発生しています。
今回の「大阪北部 M6.1」は被害地震と位置付けられる地震活動となったものと考えています。
被害要因は
- 古いブロック塀が倒壊。その下敷きとなった。(2名)
- 家屋内にて本棚が倒れて、その下敷きとなった。(1名)
といった状況。
これは昔から言われていることなのですが、「高さのある塀(ブロック塀など)」は、地震被害を生じさせる大きな要因となるもの。
街並みを形成する上で、「塀は低くする」「高い塀が必要なら、フェンスなど軽量なもので構成する」ことが様々な意味(防災、防犯など)で有効な要素となります。
「ブロック塀の改修」は、地震被害を軽減するために、積極的に対処すべき要素なのです。
また、地震対策として、「家具の固定」は一般的に広まっている知識と考えられていますが・・実際には、「家具固定がなされいない」「固定が不十分」といった状況の方が、まだまだ多いのが現状です。
私も建築士として
- 原則、「高さ1.2m」を超える置き家具は使用しない
- 「高さ1.2m」を超える家具は、かならず壁固定とする
ことを推奨しています。
特に「高さ1.2m」を超える「書棚」「食器棚」などは、価格には大きな差がありますが「置き家具」ではなく「セミオーダー造作家具の活用」を積極的に推進しています。
セミオーダー家具の場合、家具背面を壁に「面的に固定」することが出来ますので、地震活動が身近な日本においては、必須ともいえるアイテムだと考えています。
今回のケースでも、「家具固定」をきちんとしていたら、防げる被害だったことを考えると残念です。
結果として、「大阪北部 M6.1」は「中規模の被害地震」となりました。
「建物の損傷(壁の亀裂、基礎の亀裂)」が生じた住宅・建物に関しては、もう一度、同程度の中規模地震(震度5弱~震度6弱)に遭遇すると、今度は「建物倒壊」に繋がる可能性があります。
「建物の亀裂」が確認された建物に関しては、早急に、自己診断ではなく、専門家を通じての「住宅診断」をしておくことを推奨いたします。
私の経験からも、案外、見た目的には「軽度な損傷」と感じても、「耐震性」が損なわれているというケースも少なくありませんので。
建物の「安全性」を確認した上で、建物利用していくことをぜひ、念頭にしておいていただければと思います。
また、「住宅損害」に関して、上手く「地震保険」ですんなりと対処出来れば良いのですが、現実的になかなか「保険金申請手続き」が上手く行かない状況が存在しています。
そんな時は、「保険金申請のフォロー」をしてくれる専門サービスを活用するのも、有効な手段となるもの。下記記事などもご参考にしていだたければと思います。
「大阪北部周辺」での地震活動推移。
本震発生後の地震活動状況を観察していると、実は、昨日夕方を起点として、一時「余震活動が消滅」していました。
基本的には、今回のような内陸断層型の中規模地震が発生した場合、少なくとも「発生翌日いっぱい」は、微小・小規模の余震活動が継続的に生じて来るのが普通です。
そのような流れで推移したほうが、地震エネルギーの適度な発散にも繋がるので、望ましいんですね。
ただ、今回、昨日夕方以降、余震活動が無くなっていましたので、注意していたのですが・・・。
日付が変わった頃に下記のような中規模地震が発生いたしました。
その後、再び、余震活動が現時点でも継続発生しています。
もう少し、「余震活動のない時間」が長引いていたら、もっと規模のある余震活動に繋がった可能性がありましたので、まずは、一安心といった状況です。
ただし
まだ、「前震+本震」という地震パターンの可能性が消滅したわけではありません。
少なくとも、「~21日まで」は、その可能性に注意しておいていただければと思います。
というのも、「活断層」が多数存在しているエリアでの地震活動となっていますので、「前震+本震パターン」が創出されやすい地殻状況と言えるからです。
また、性質の異なる「活断層帯」が複数存在していますので、「規模のある誘発地震」が生じて来るケースも念頭にしておく必要があります。
このケースは、まずは「一週間」を目安に注視が必要に。「~26日頃」までは、誘発地震活動の可能性を念頭に推移を観察しておきたいと思っています。(具体的な想定などの話は、レジまぐ版メルマガにて行っています。)
昨日(18日)の地震活動状況(大阪府周辺以外の地震活動動向)
忘れてはいけないのが、現在、「千葉県東方沖」で継続している「スロースリップ現象」の影響です。
昨日、目立った地震活動(中規模地震)はありませんでしたが、注視対象エリアにて、地震活動が促進傾向となってきました。
- 福島沖周辺
- 茨城沖周辺
- 千葉県東方沖周辺
それぞれで、同質の地震活動(微小・小規模)が多数発生してきています。
この動きは、懸念している「スロースリップ現象による影響」に繋がっていく可能性を感じさせる要素(予兆?)。
「電磁波系の体感」も継続的に感知中ですので、関東周辺での地震活動動向にも要注視で。「地震エネルギーの増大(歪の増大)」が感じられているエリアも複数ありますからね。
本日(2018年6月19日)の地震活動傾向
気象環境的には、昨日と大きな変化はなさそうです。
「地震誘発要因」はほとんど見当たらない状況。気象環境的には、やや地震が表面化しやすい環境となるかも?程度の感じです。
ただ
自然エネルギー環境的には、昨日同様に「金エネルギー」がピークを迎えている状況。
突発的な内陸断層型地震が誘発されやすい自然環境が継続しています。
少々「火エネルギー」も増加傾向となってきているように感じられますので、本日は「マグマ活動」も促進されてくる可能性があるものと考えています。
- 富士火山帯周辺での地震活動
- 霧島火山帯周辺での火山活動及び地震活動
に変化が生じて来る可能性が。
「噴火活動」「マグマ活動に関連した地震活動」の発生にも注視しておいていだたければと思います。
地震前兆の有無
具体的な「地震前兆」と思える要素は感じれていませんが、電磁波系体感の感知など地震活動が活発化してきていることを感じさせる要素は複数存在しています。