被害地震MAP|「佐賀県」
目次
「佐賀県」の被害地震MAP
- 1831年11月14日 M6.1:肥前・佐賀城に被害。
「佐賀県」の地震活動傾向&特性。
「佐賀県」では、県内で発生した被害地震として、記録に残されているのは、「1831年 佐賀市周辺 M6.1」のみとなっています。
「1700年以前」には、記録に残されていない被害地震が複数あったようですので、佐賀県内での内陸断層型地震が少ないとは言い切れないものと考えています。
というのも、佐賀県では、「山地」と「平野部」で地盤特性が大きく異なっている状況なんですね。
特に、生活中心地となっている「筑紫平野周辺(佐賀市周辺)」では、地震被害が拡大しやすい要素(下記)が複数存在しているのです。
- 佐賀市北部を東西方向に横断する複数の活断層が存在。
- 佐賀市周辺のほとんどが「弱い地盤」で構成されている。
- 佐賀市は、「筑後川」によって作られた「三角州」となっており、液状化現象の発生確率がやや高い地盤に。
上記のような要素が揃っていることから、佐賀市北部の活断層にて、断層型地震(M6程度)が発生すると、「M6程度」の規模であっても、大きな被害を生じさせる可能性が推測出来ます。
近年、「熊本県周辺の活断層」にズレ動きが発生(2014年 熊本地震)が発生したことから、周辺地域の地殻内圧力バランスが大きく変化しているものと推察されます。
ゆえに、今までは、ほとんど内陸断層型地震の発生が無かったといっても、今後は、地震の活動期(断層型地震の発生タイミング)となっていく可能性を念頭にしておく必要があるものと考えています。
佐賀県周辺での地震の影響
もうひとつ押さえておかなければいけないのが、佐賀県以外にて発生した地震の影響です。
先ほど記したように、市街地の大半が「弱い地盤」となっている状況。
それゆえに、「直下型の地震」でなくても、佐賀県周辺で発生した地震の影響が強く出やすい傾向があるのです。
実際、過去にも、「島原半島で発生した地震」や2005年に発生した「福岡西方沖地震」などの影響を受けています。
「地盤特性(揺れやすい地盤)」は、しっかり念頭にしておかなければいけない要素となっています。
「佐賀県(行政)」にて策定している「地震被害想定」。
佐賀県(行政)では、「川久保断層系」での断層型地震(M6.7程度)に関して、被害想定が行われています。
想定条件としては
- 冬の夕方(火災件数の想定条件)
- 地震規模:M6.7
- 揺れ:震度6強
死傷者数は最大で「560名+1828名」の想定。火災による被害は、「佐賀市」「小城市」に集中するものと推測されており、最大で「3068名」の死傷者数が想定されています。
建物被害は、火災炎上被害が「262件」。地震による大破損傷が最大で「1万3590棟」との想定結果が出されています。
やはり、市街地(佐賀市)の大半が「弱い地盤」ということから、地震の”揺れ”による建物被害が大きくなるものと推測されています。
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