被害地震MAP|「長崎県」
目次
「長崎県」の被害地震MAP
- 1700年04月15日 M7.0:壱岐・対馬。家屋の全壊89。
- 1792年05月21日 M6.4:雲仙岳。島原領にて死者1万5000名など。
- 1922年12月08日 M6.9:千々石湾。死者26名など。
「長崎県」の地震活動傾向&特性。
「長崎県」では、「海洋部での地震」「内陸断層型の地震」「火山活動に関連した地震」が発生しています。
過去の被害地震の中で特筆すべきなのが、「1792年5月21日に発生した、島原半島(雲仙普賢岳周辺)での地震活動」です。
この地震は、『雲仙岳の噴火活動』に伴って発生した地震活動で、規模としては中規模地震に位置づけられるものながら、大きな被害を生じさせています。
それは、地震による山体崩壊(前山の東部が崩壊)が発生。その崩土が湾内に突入したことによって生じた「津波」の被害が拡大したことが要因となっています。
2014年に発生した「熊本地震」の影響にて、「島原半島周辺の地殻圧力バランスの変化・乱れ」が生じており、今後、再び「雲仙普賢岳の火山活動(噴火)」及び「島原半島での内陸断層型地震」が生じて来る可能性に注視が必要と考えています。
過去の事例から考えると、「山体崩壊に伴う津波」も防災対象として念頭にしておく必要がありそうです。
「長崎県(行政)」にて策定している「地震被害想定」。
長崎県(行政)では、下記8つの活断層を震源とする断層型地震に関して、被害想定が行われています。
- 雲仙地溝北縁断層帯
- 雲仙地溝南縁東部断層帯
- 雲仙地溝南縁西部断層帯
- 島原沖断層群
- 橘湾西部断層帯
- 大村-諫早北西付近断層帯
- 布田川・日奈久断層帯
- 警固断層系
中でも、「雲仙地溝南縁東部断層帯及び西部断層帯」が連動した場合の地震想定規模は「M7.7」としており、最も被害想定が大きなものとなっています。