防災準備！災害時に必ず準備しておきたい”トイレ”対策

防災準備を行う上で、最初に心がけておきたいのは、”地震”に限定するのではなく、”人為的な災害（トラブル）”も含んで、共通して有用性のある準備から行うということ。その基本となるのが「ライフライン（電気・ガス・給排水）の機能消失」に対する対策です。

給排水設備のストップによる影響！トイレ問題

今回は、”給排水設備の機能消失”に関した、お話です。給水・排水設備の機能が消失してしまう可能性があるのが、「地震災害」「津波災害」「土砂崩れ災害」「噴火（降灰）災害」「洪水災害」「人為的災害（トラブル）」などが挙げられます。

まあ、多様な要因によって、給排水設備の機能消失が生じる可能性があるということなんですね。

”給排水設備”の機能消失は、他の電気設備・ガス設備と比較して、復旧までの時間をかなり要するケースがあるのが特徴です。

数週間どころか、災害状況によっては、一か月以上もの時間を要することもあり得るのです。そういう意味では、災害対策として、最も準備を整えておく必要があるのが”給排水設備の消失に対する準備”と言えそうです。

中でも、最重要要素となるのが排水設備の機能消失による「トイレ問題」です。実際、2011年3月11日に発生した、東北太平洋沖地震によって、東京・千葉の湾岸地域にて、大規模な”地盤液状化被害”が発生しました。千葉県浦安市では、国内最大の液状化被害が生じることとなりました。

地盤液状化によって、最も大きな被害が出たのが、”給排水設備の機能消失”です。中でも、”トイレが使用不可”となったことが日々の生活において、大きな問題を生じさせることとなりました。

耐震化の進んだ住宅・マンションなどでは、建物自体の損傷は無かったものの、給排水設備の機能消失が起こったことで、生活に大きなダメージが発生することに。

特に、高層・超高層マンションの高層階では、”トイレ問題”が低層階以上に大きな苦労を負うこととなったものです。

そんな給排水設備の機能消失に関連して、各家庭にて、必ず準備しておかなければいけない要素となるのが「災害時用のトイレ対策アイテム」です。

排水設備が使用できなくなった時には、屎尿などをビニール袋などに入れて、一時保管。家庭ごみとして処理する形となります。

そのために、最低限必須要素なるのが

です。

排泄処理物は、実際、かなり重量物となるもの。一般的なビニール袋だと、厚みがまったく足りずに、破れてしまうんですよね。

目安としては、「厚さ0.035mm～」が適したビニール袋となります。しかも、色も大切な要素。中が透けて見えないためには、”青色”が最適なのです。”黒色”よりも、”青色”が適しています。

実際に、災害が発生した時には、各自治体などで、”厚めの青色ビニール袋”は配られるケースが多いものです。

故に、数週間分を見越したビニール袋枚数を用意する必要はないかと思いますが、初期段階の「3日～5日分」の枚数は、用意しておきたいものです。

次に、やはり必須要素と思うのが、「臭い除去機能を有する凝固剤」です。

防臭だけでなく、体積を小さくすることが重要な役割となります。この凝固剤がないと、ビニールの必要枚数が莫大なものとなってしまいます。

しかも、災害時には、頻繁に回収作業は出来ませんので、一時保管期間が案外長くなるもの。絶対に必要なアイテムと思っています。

目安としては、一人当たり一日3回利用にて約10日間分（30回分）の凝固剤を準備しておくといいかと思います。

避難生活などを考慮したときには、上記のような「簡易トイレセット（クリーンズファミリーＭＨＣＦ-101）」を準備品としておくといいかと思います。

世の中には、もっと見栄えのデザイン性が良い簡易トイレもありますが、防災対応と考えたときには、機能性があれば十分ですからね。

クリーンズファミリーの利点は、普段は「段ボール箱」として保管しておけること。

箱の中に、「ビニール袋」「凝固剤」「トイレットペーパー」などをひとまとめに収納しておくことができます。

シンブルゆえに、保管性の高さが魅力となっています。

ちなみに、クリーンズファミリーの概要は下記となります。

＊セット内容：梱包ダンボール（簡易トイレとして使用します。）
　　　　　　　トイレットペーパー12個入
　　　　　　　ポリ袋30枚
　　　　　　　凝固剤30回分
＊素材：再生紙100％（トイレットペーパー）
＊箱サイズ：485×270×Ｈ355ｍｍ

長さ200ｍのトイレットペーパー12巻にポリ袋30枚・凝固剤30回分がセットされて、概ね家族3～4人で約10日～2週間程使用可能な内容となっています。

Posted by poppo