”宅配ボックス”の想定外の使い方に出会いました。
昨年、あたりから”宅急便業界の働き方実情”が話題となってきましたよね。企業間で流通する物資だけでなく、ネット通販などを介して個人が利用する物品の配達量が年々増加傾向となっていることが、起点となり、様々な問題を生じることとなっているものと感じています。
目次
注目を浴びつつある家庭用宅配ボックス
今回は、そんな”宅配・流通”に関連した、私の本業(建築士)を通じた日常的な出来事に関するお話をしてみたいと思います。
半年くらい前に、戸建て住宅に関するご相談を受ける中、話題となり、戸建て住宅に導入することになったのが「家庭用の宅配ボックス」でした。
昨年後半あたりから、宅配に関する課題を解決するための、ひとつの手段として、家庭用宅配ボックスが注目されるようになってきています。
ただ、実は、家庭用の宅配ボックス自体は、20年以上前から存在しているアイテムなんですよね。私も、建築士として社会動向を観察する中、「郵便受け」と同等に「宅配ボックス」は家庭に必要な住宅アイテムと感じていました。
実際、私自身も今住んでいるマンションには、約10年前(当時新築)に入居したのですが、その時代においてもマンション選びをする上で重要な要素として「宅配ボックス」を位置づけていたものです。
戸建て用宅配ボックスの設置後に知った出来事
話を戻しますが、半年くらい前に、住宅に関するご相談を受ける中、”戸建て用宅配ボックス”の必要性&利便性について、お話をしたことによって、「おすすめの戸建て用宅配ボックス」をご紹介することとなりました。
後ほど、また詳しくお話をしたいと思いますが、家庭用宅配ボックスが社会的な話題となってきたことで、現在、様々な家庭用宅配ボックスと称した商品が市場に登場してきています。ただ、実際には機能的にみて、とても”宅配ボックス”とは呼べないもの・・・単に、郵便受けが大きくなった程度の商品も多くみられるようになってきています。
そんな機能不足なものを設置するのは、新な課題・トラブルを創出するもと。ゆえに、ご紹介したのは、宅配ボックスメーカーとして、老舗とも呼べる(約25年くらいの実績を積み重ねてきているメーカー)、こちら日本宅配システム株式会社の戸建て用宅配ボックスでした。
頑丈で大型の宅配ボックスです。とにかく、戸建て住宅に設置するのであれば、「ゴルフ用キャディーバッグ」が収納できるくらいの大きさは必須と考えています。ゴルフをしていなくとも、その程度のサイズの荷物が送られてくる可能性が十分ありうるからなんですね。(敷布団やマットレスなどもそうです)
中途半端に、ボックス内に収まらないサイズの荷物があるような宅配ボックスでは、逆に不便さも増すものです。
で・・。そんな本物の戸建て用宅配ボックスを設置したお宅に先日、再びお邪魔する機会があったのですが、そこで、びっくりしたのが、とても斬新な宅配ボックスの使い方でした。(笑)
宅配ボックスを開けて見せていただいたのですが、そこに、ダンボール箱に入った荷物がひとつ。
住人:「いえいえ、それはそこに保管しているんです」
私:「えっ・・」
という会話の流れの中、発見したのは、「2Lペットボトル×6本の天然水」でした。話を伺ってみると、「防災備蓄品」のひとつとして、水を宅配ボックスの中にひと箱確保しているとのことでした。いや~まさか、そんな使い方を兼ねているとは、思いもよらず。少々びっくりしたものです。(笑)
重量のある備蓄品”飲料水”は、分散して保管しておくことは効果的です。
基本的に、備蓄品の中でも”飲料水”は沢山あっても、困るものではありません。”水”は様々な用途に活用できますからね。
例え、賞味期限切れとなってしまったとしても、捨ててしまうのではなく、保管していれば、「トイレ用の水」として活用することもできたりします。
ただ、飲料水はかなりの重量となるもの。家の中の一か所に備蓄していた場合、自然災害状況によっては、その飲料水を持ち出すことがてぎなかったりするケースもあるものです。(保管場所の扉が開かないなど)
ゆえに、基本的には、家の中以外も含めて、数か所に分散して「飲料水」は保管しておくことが有効なものとなります。以前から、防災用品を車を所持している方なら、車の中にも保管しておくことをおすすめしていますが、”飲料水”に関しては、なかなか、車のトランクに入れておくのも、少々不都合も感じるもの。
車を使用時は、水が頻繁に”揺すられる(シェイク)”こととなりますし、季節と駐車場所によっては、社内&トランク内は、とてつもない高温となることがあります。そういう意味で、車内は飲料水の保管には、適していないというケース・状況もありますからね。
そのご家庭では、車を持ってなかったとのことで、家外にも、一か所飲料水を保管しておくのに、丁度良かったと・・考えられたようです。(笑) まあ、宅配便の受け渡しに問題が生じなければ、飲料水の保管もまったく問題はないんでしょうけどね。
”防災準備・防災対策”に関するお話は、こちらの「災害対策・防災情報」のカテゴリー内に各種関連記事がありますので、併せてご参照いただければと思います。
戸建て用宅配ボックスの機能性
今後、益々家庭用宅配ボックスの需要は増していくものと思っています。戸建て用宅配ボックスを検討したいと考える方もいらっしゃるかと思いますので、少し機能的なポイントについてお話しておきたいと思います。
まず、イメージ的に認識しておいていただきたいのが、宅配boxは、”郵便受け”の種類と考えるのではなく、どちらかといえば”金庫”のイメージに近いものとして受け止めていただければと思います。
必要な要素を箇条書きで記すると下記となります。
*タッチパネル操作による荷物の受け渡し機能を有すること。
*荷物センサーが感知したときにだけ、機械が受領印を捺印する仕組みを有するもの。
*”空で扉ロック””空で受領印取得”などのいたずら&不正防止機能があるもの。
*入出庫のデータ履歴
抜粋する上記のような機能を有していることが、宅配ボックスとして大切な要素となります。これらの機能を有するということからも、”郵便受け”とは、大きな違いがあることは、わかっていただけるのではないでしょうかね。
現時点では、宅配ボックスの大半が「マンション用の宅配ボックス」となっています。近年の中規模以上の分譲マンションであれば、ほぼ100%宅配ボックスは設置されているものと思います。
ただ、これからは、戸建て住宅・・・建売住宅においても、”宅配ボックス”が設置されている住宅が増えていくものと思っています。
戸建て用の宅配ボックスを検討するのであれば、多様なメーカーがある中でも、やはり、宅配ボックス専門のメーカーから検討するのがおすすめ。先ほど、話に上がった、日本宅配システム株式会社などの専門メーカーから、まずは無料で見積もりを得るなどする形で、情報検討されるのが良いのではないでしょうか。