地震が発生する仕組み。4種類の地震発生パターンとは?!
日本列島は、全国どこでも地震が発生する可能性があるものです。それは、日本列島が火山活動によって形成されていることが大きな要因となっているんですよね。
それゆえに、そんな環境下に住んでいる私たちは、地震活動のことをもっと理解しておくことが必要なんですよね。得体がしれないものに対して、人は恐怖を感じるもの。地震に恐怖心を感じてしまうのも、地震のことをあまり良く理解していないことが要因とっなているケースもあるものです。
目次
地震が発生する4つのパターン
地震活動に関して、まずは「どのような仕組みで地震が発生するのか」「地震が発生するパターンにはどんなものがあるのか」を知っておきたいもの。私は、地震発生の仕組みとしては、”4つのパターン(4種類)”があるものと考えています。地震予測をする上で、地震の仕組みを理解しておくことはとても重要な要素のひとつですからね。
1.プレートがずれ動くことにより生じる地震活動。(プレート境界型地震)
代表的な地震の仕組みのひとつが、「プレート境界型地震」。プレートがずれ動くことにより、プレート境界面にて生じる地震活動です。
このタイプの地震活動の中で大規模地震に関しては、ある程度の周期性が存在しているのが特徴となっています。また、地震活動の中で最も規模の大きな地震が発生するのがこのタイプの地震活動となります。
また、大深発系地震の場合、ほとんどがプレートのずれ動きによって生じる地震活動と考えており、大深発系地震の発生がプレートの動き促進を示す要素のひとつとなるものと思っています。
2.地殻内の圧力・張力により生じる断層型地震活動。(断層型地震)
大規模地震を引き起こす可能性の有る、もうひとつの代表的な地震活動の仕組みが「地殻内の圧力・張力により生じる断層型地震」です。地殻内の圧力・張力の元となるのは、”プレート活動”。ゆえに、この断層型地震においても、プレート活動の影響があることとなります。
この断層型地震は”活断層上で発生する地震”というイメージを持っている方も多いのではないかと思いますが、活断層という存在は、あくまでも人が過去に断層型地震の発生が認識できたものだけをピックアップしたも要素。人が認識出来ていない断層の方が、多いものと思っています。
また、断層が存在していない場所(地殻)においても、地殻崩壊(地殻のズレ)が生じる可能性だって、十分ありえること。ゆえに、「活断層が無い場所でも、断層型地震は発生するもの」と理解しておくことが大切です。
3.マグマの動きに伴い地殻にひび割れが起きることにより生じる地震活動
火山大国である日本において、マグマ活動も各地に存在している自然要素のひとつです。そんなマグマ活動に伴い誘発される地震活動が存在しています。マグマの動き(移動・膨張など)に伴い、地殻内にひび割れが生じる・・・それが地震活動となるわけです。
ゆえに、このタイプの地震活動は規模が小さ目なのが特徴。大半が微小・小規模地震であり、大規模地震に至るケースは、ほとんどないものと考えています。
4.地殻内の水蒸気が一気に膨張する(水蒸気爆発)ことにより生じる地震活動。(断層型)
最後に取り上げておきたいのが、「水蒸気爆発により、地殻崩壊が生じるパターンの断層型地震」です。地中深部のマグマの熱によって、地殻内の水分が急激に膨張(水蒸気爆発)したときに、地殻が崩壊されるパターンもの。マグマの存在と地殻内部に多くの水を含んだ環境下で生じる地震活動です。
一般的には、”内陸断層型地震”として語られているもの。断層型地震の種類のひとつとなっています。
このタイプの地震活動も「マグマ活動に伴う地震活動」と同様に大き目規模の地震には至らないもの。微小・小規模地震・中規模地震が対象となります。